10/01/29 17:17:01
「現在の長期国債買い取り額が最適」 日銀総裁が増額を否定
日銀の白川方明総裁は29日午後、都内のホテルで講演し、長期国債の買い入れ金額について
「すでに大量に買っており、現在の買い取り金額が最適」と述べ、買い取り増額の考えがないことを
表明した。
市場では、財政出動の増加に伴い、日銀による国債引き受け増額を見込んだ動きも広がっている。
これに対し、白川総裁は、「長期金利の安定は、中央銀行への信頼や信任が揺らぐと危なくなってくる。
これを常に胸に秘めて行動している」と述べ、増額に伴う信認低下の副作用を強調した。
また、デフレについては「根本原因は需要不足」と指摘。物価を経済の体温にたとえ、「体温だけを
人為的に長期間にわたって引き上げることは可能ではない」と述べ、金融政策による物価上昇の
限界を説明した。
白川総裁は、国債買い入れや物価安定などのテーマを通じて、日銀が自身のバランスシートを拡大
してこれらの問題の解決につなげる「量的緩和政策」について、改めて否定する姿勢を強調したとみられる。
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