10/01/09 17:56:10
90円半ばがいいという根拠がないから問題だろう。
おそらく大企業製造業の収益から考えたのだろうが、
何度も書いたように経済に置いては円高は外需産業より
内需産業にとってより大きなダメージになる。
急激な為替変動は輸出産業など貿易関係者には
ダイレクトに働くが、それは金融政策という側面から
見た場合ではなく、多くは決算のレベルの話。
かなり矮小化されている。
実際の金融政策は半年~1年くらいのギャップがある。
金利を引き上げれば、即座に円高になる。したがって、
為替と金融政策の間にはギャップはない。だが、
金融政策と実体経済は半年以上のタイムラグが
あるから、内需と円相場に相関がないと勘違い
している。これはマスコミも同じ。
円高は内需産業を直撃する。原因は海外の安い
製品の輸入だ。そう考えれば90円半ばは
十分円高水準であり、デフレを強化する
水準であることは間違いないと思う。水準を
いうならば、デフレ脱却に一番近づいた
2007年当時の1ドル120円台か、さらに
デフレ脱却まで込みで140円台となるだろう。