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【論説】 「小沢問題に沈黙の民主党議員…『あの党大会で、あなたは何をしていたのか』と問われる日が来るかもしれない」…読売新聞
・恐怖政治を敷いたソ連の独裁者スターリンが死去し、党大会が開かれた。フルシチョフ第1書記が生前の
専横を列挙し、スターリンを厳しく批判した。演説のさなか、会場から声が上がった。「その時、あなたは
何をしていたのか」
◆壇上のフルシチョフは「いま発言したのは誰か。挙手を願いたい」と切り返した。手を挙げる者がいないのを
見て、つづけた。「いまのあなたと同じように、私も黙っていた」(川崎浹(とおる)著『ロシアのユーモア』から)
◆手を挙げ、名前を名乗り、疑問をただし、異論を唱える。その自由あっての民主主義だろう
◆きのうの民主党代議士会は、小沢一郎幹事長の“4億円疑惑”に沈黙のまま閉会したという。各紙の
世論調査で支持率は急落し、幹事長辞任を求める声は7割前後にものぼる。何も、糾弾せよ、
というのではない。疑問の提起でいい。説明の要求でもいい。「国民の声」を金看板にする党が、
沈黙はないだろう
◆〈2010年1月の党大会で、代議士会で、あなたは何をしていましたか…〉。民主党所属の国会議員
一人ひとりが、いつかそう問われる日が来るかもしれない。
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