09/11/06 06:49:46
ポーゼン「非伝統的金融政策は中古車で田舎道を行くようなものだ」
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比喩を使わせてもらうならば、金利を用いた通常の金融政策は、
新車のレンジローバーでM4高速道路を通勤のため走るようなものだ。
目的の出口までどのくらい掛かるか分かっている。
ドライブはスムーズで、標識も明確で、走るのは馴染んだ道である。
通常より遅れが発生する場合も、その理由は明らかで、すぐに解決される。
量的緩和を含む非伝統的な金融政策は、同じ行程を、非常に急いで、10年ものの
トランスミッションが壊れかけたボクソール・ベクトラで行こうとするようなものだ。
しかもM4高速は閉鎖しているので下りて田舎道を行かなくてはならないが、良い地図もないし、標識も当てにならない。
おまけにありとあらゆる不意打ちの障害が道を阻む。
量的緩和で目的地には到達できるが、どのくらい掛かるかは分からないし、ドライブを楽しむことはない。
言い換えれば、量的緩和が所得に与える影響の係数が正であること、従って英国経済が
量的緩和が無ければより悪い状況になっていたことには自信が持てるが、量的緩和の影響の規模や
タイミングについて正確に知っているふりをすることはできない。