09/11/03 05:39:55
デフレは死に至る病
URLリンク(sankei.jp.msn.com)
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日本経済は世界でも類をみない未曾有のデフレに陥っているのだが、不思議なことに政府もエコノミストもほとんど問題にしてこなかった。
デフレとは、物価が下がり続けることで、消費者個人の立場からすれば、安く買えることはありがたいと思う。
地域単位で考えよう。
筆者地元の商店街では、八百屋、魚屋、雑貨店、クリーニング店いずれも売り上げ収入は伸びない。
消費者の財布のヒモが固い。
それでも家賃を払わなくて済む商店だけが店を守っているが、高齢化している。
テナント料を払うよそ者の商店経営者の多くが志半ばで相次ぎ、店を閉じている。
家賃などコストは下がらないのに、売り上げが減るのだから、黒字になる見通しが立たない。
消費が減ると生産額が縮小する結果、所得の多くが失われる。
消費はさらに減る悪循環にはまる。
ヒトの体に例えるなら、デフレとは低体温症である。
物価上昇率2、3%程度が続くのは平熱で、経済活動は活発である。
体温が平熱より1度低くなると免疫能力が衰え、がん細胞が勢いづく。
死に至る病なのに自覚することがなく、何となく日ごろは元気がないだけである。