09/10/24 07:15:30
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債務残高そのものの90年代以降の伸び率は、実は歴史的にみてそれほど高い水準にあるわけではないことが分かる。
実際、下表に見られるとおり、90年代以降の債務残高の平均伸び率は80年代とほとんど変わらず、
30%を超えている1938-44年の水準はもちろん、15%を超えていた高度成長期の半分強の水準に過ぎない。
期間 債務残高平均伸び率(%) 国民所得平均伸び率(%)
1938-44 34.7 16.5
1947-50 18.4 53.0
1951-60 8.8 14.1
1961-70 15.4 15.1
1971-80 27.3 11.8
1981-90 8.2 6.0
1991-08 8.1 0.5
従って、債務残高を90年代以降に増やした要因は、むしろ、名目GDP伸び率が零コンマの値にまで
落ち込んでしまったことにあると言えよう。