09/09/09 13:59:08
>>91
その話には、マクロ経済的考察(国民所得=投資/(1ー消費性向))
が抜けてるのね。
仮にはじめ、低所得層も高所得層も、税率30%で同じで「公平」だとしよう。
また、このときの平均所得がそれぞれ年に250万円と750万円だとする。
ここで、低所得層の税率を0%、高所得層の税率40%にしてみる。
(総税収は同じだ)
可処分所得は次のように変化する。
低所得層:175万円→250万円
高所得層:525万円→450万円
低所得層の消費性向は高所得層より大きいから、これで国全体の
消費が増え、国民所得が増える。かりに平均的な消費性向が
0.70→0.75と5%増えるなら、やがて平衡に達したとき、上の式からわかるように
可処分所得は0.30/0.25=1.2倍、つまり、
低所得層:250万円→300万円
高所得層:450万円→540万円
になる。
累進課税で低所得層の可処分所得が増えるのは当然として、
高所得層の可処分所得も、525万円から540万円に増えているでしょ。
累進課税による再分配は、国全体の消費を増やし、国民所得を引き上げるから
高所得層でさえ、得をするんだよ。
静的な「公平」性にこだわって、「動的により望ましい経路」を捨てるのはアホです。