09/09/12 18:18:42
定年時の年収が2000万円になった人の場合、生涯賃金の合計は約3億2000万円となる。
この間の所得税は約2448万円だ。
これに対し、定年時の年収1200万円の人は、生涯賃金が約2億3000万円で、所得税総額約862万円。
生涯年収では両者の開きは1.4倍だが、支払う所得税は2.8倍となる。
収入が増えるほどに重税感が募るのは、累進課税の大きな問題点ともいえる。
「所得税の最高税率70%の時代もありました。さすがにこれでは頑張る気になれない。
その後、徐々に税率が引き下げられ、現在は住民税(一律10%)も含めた最高税率は50%となりました。
ただ、課税所得が1800万円を超えると、半分は税金で消える。
所得の再分配という点ではやむをえないとしても、
経済を活性化させる意味ではやや問題があるかもしれませんね」
(宝田・寿原会計事務所代表税理士・宝田健太郎氏)