09/02/16 23:47:54
派遣切り・「社会が悪い」は本末転倒(奥谷禮子・人材派遣会社ザ・アール社長)
坂本政務官の言葉は正論
金融危機の影響を受けて名だたる日本企業が赤字に転落し、「派遣切り」のニュースが世間を
賑わわせている。しかし、その報道姿勢はまったくおかしい。かわいそうと煽り立てるだけで、
彼らを「被害者」として持ち上げている。
「派遣社員」とは要するに契約社員のことで、かつてから季節工や期間工と呼ばれる存在で
あった。そして、その契約期間がいつ終わるかは、契約を結ぶ初めの段階から明らかに
なっている。
そこで契約更新にならない可能性が少しでもあるならば、契約社員を続けながら、不測の
事態に備えておくべきではなかったか。たとえば、しっかり貯金をする。「お金が三○○円しか
ありません」という声を聞くたび、どうしてあのような状況が生まれるのか不思議に思う。毎月の
給与からたとえ一万円ずつでも貯金していけば、三年間で三六万円。そのくらいの蓄えが
あれば、最低でも次のアパートを探すくらいはできるはずではないか。
あるいは、契約社員ではなく正社員をめざしてスキルアップし、自らの付加価値を高める。
いま企業が欲しがるもっとも大きな財産は「人」だ。私が経営する派遣会社「ザ・アール」で
派遣社員として採用した人も、優秀であればあるほど他企業に引き抜かれてしまう。