09/01/25 22:44:49
大臣時代は政治を道具に私腹を肥やす仕組みを作っておいて、いざ作ってしまったら
「政治は邪魔をするな」(笑)ですね、わかりますw
政治は邪魔をするな
竹中 平蔵(慶大教授、元総務相)
当初、07年10月の郵政民営化はシステム移行の問題もあって多くの人が間に合わないと
思っていた。しかし、無難なスタートを切ったといえる。今年5月末、民営化から半年
間の決算が出た。年間ベースに換算すると日本郵政グループで5400億円程度もの当
期利益になる。政府の一部、あるいは公社として業務をやってきた組織の文化を変えな
がら、経営にあたるのは大変だと思う。経営は普通にやって当たり前と言われるが、郵
政経営陣の手腕は評価されるべきだ。民営化というのは、民間人に経営を委ねるという
こどだ。ところが、政治家は公社時代と同じ感覚で、日本郵政の経営者を政治の場に呼
び出している。上場を目指して忙しい日本郵政の西川善文社長が国会に出向く回数は滅
らすべきだ。郵政民営化委員長か総務相が答弁すれば済むことだ。そもそも、どういう
経営が望ましいかを決めるのは国会議員なのか。郵便局で扱う商品はどの程度の数が良
いのかを判断するのは政府なのか。違うだろう。政治は経営の邪魔をすべきではない。
政治の口出しはほかにもある。例えば、東京駅前の東京中央郵便局の建て替え問題。日
本郵政は再開発によって高層ビルを建て、不動産事業を収益の柱に据える計画だが、超
党派の国会議員らが「歴史的建造物だ」という理由で保存を主張し、建て替えを止める
動きがあった。付近の丸ビル、新丸ビルは建て替えられているのにもかかわらず、東京
中央郵便局だけを全面保存しろというのだろうか。民営化の反対勢力は、国営事業の傘
下にあった物流などの「郵政ファミリー企業」が分断されるのを嫌っているだけだ。