09/04/21 21:00:39
>>224
■社会的入院を病院から自宅に
『高齢者を病院から自宅に戻すために、村上智彦 医師は診療所に併設して《介護老人保健施設》を作った。』
老人保健施設とは、病の癒えた高齢者が自宅で暮らせるようにリハビリを行う施設である。
『高齢化していく地域社会を支えていくためには、従来の「病院中心の医療」から一歩踏み出して、こうした「福祉の分野」まで担う必要がある。』
◆「高齢者になると、障害を持つのが普通になってくる。それに対して医療をやろうとすると、治らない。治らないばかりか、本人に被害が及ぶ。
どうしても、病院だと危険性を考える。何かあったらどうする、何かあっちゃいけない。
例えば、誤えん(誤って食べ物などを肺に入れること)して肺炎になったら病院の責任になる、という話になると、管を入れるということになる。
そうすると、本人にとっても、マイナス・マイナスに思考がなる。
だけど、リハビリとか在宅に帰そうという発想でやっていくと、食べれないと帰れないから、食べよう。それを本人にも伝えて、スタッフもそのつもりで取り組んでいく。だから、可能性が生まれてくる。
『医療再建』と皆さん言うけど、ちょっと違う。やっていることは、『高齢化社会に医療を適用させていく』」
by 村上智彦 医師・夕張診療所「夕張希望の杜」
▼自宅に戻った高齢者に対しては、《訪問診療》に行って日常の健康管理を行う。
▼自宅に戻った高齢者を支えるために、村上智彦 医師が用意したもう一つのメニューが《デイケア(通所リハビリテーション)》。
▼かつては病院に頼らざるを得なかった高齢者の多くが今、自宅で暮らし始めている。
村上智彦 医師は、『医療と福祉を組み合わせたシステムを作ることで、高齢者が地域で快適に生活するための支えとした。』
▼08年春からは、さらに新しい試みが始まった、《訪問口腔ケア》。
高齢者の場合、口の中の細菌が寝ている間に唾液と共に肺の中に入り肺炎を引き起こすことが少なくない。高齢者の肺炎は命に関わる。
口腔ケアを行えば、肺炎の発生を40%抑えることができる。
【医療】要介護高齢者に訪問による歯科診療サポート―起業支援のエムアウト、歯科医師と提携[08/09/15] スレリンク(bizplus板)