09/04/21 20:57:57
>>223
■夕張市立総合病院破綻の原因
年間3億円の赤字。
『原因は、病院が抱える構造的な問題である《社会的入院(医療の必要性に乏しい高齢者の長期入院)》が多過ぎたのである。』
国は医療費削減のため、長期入院に対する診療報酬を大幅に引下げている。社会的入院患者が多ければ多いほど、病院の赤字は重む。
それでも、夕張市民は社会的入院患者を入院させておくことを望み、病院もまた、治療の必要のない高齢者を受け入れ続けてきた。その結果が経営破綻だった。
『夕張に医療を残すために、社会的入院一掃をはかった。』
■住民が納税分以上の公的サービスを望み、もたれかかる
夕張にやってきた村上智彦 医師を驚かせたのは、『夕張住民が安易に医療機関や救急車を利用している』ことだった。
村上智彦 医師は『住民の何でも病院まかせの姿勢が夕張をダメにした』と言う。
村上智彦 医師は夕張の医療を再生するには、先ず『住民の意識を変えなくてはならない』と考えた。
◆「『破綻しないと(住民は)わからない。よそでも同じような自治体はある。破綻したから気が付いた。これだけ騒がれて、とっても良かったと思う。
これから先は医療の考え方も、“何でもかんでも病院に投げるんじゃなくて、自分達でやんなければ駄目だ”と気が付くでしょう。』
最終的には、生活習慣病を克服する住民意識。
それを医者としてどういうスタンスでやっていけば、よく広がって皆さんが理解しやすくて、お金がかからないかと考えるというのが(これからの)高齢者医療。
ここ(夕張)はテストケース」
by 村上智彦 医師・夕張診療所「夕張希望の杜」