08/12/31 08:26:05
社説:非正規切り 企業の責任はどこへ行った - 毎日jp(毎日新聞)
URLリンク(mainichi.jp)
「企業理念は共生」「人を大切にします」「人々の生活を豊かに」……。大手企業が競うようにホームページに掲げる「企業理念」が、
今ほど色あせ、むなしく映ることはない。
契約を打ち切られ、職を失う派遣社員や期間従業員ら非正規社員の増加が止まらない。厚生労働省の19日時点の調査で、
契約期間満了で更新しない雇い止めや契約途中の解約で10月~来年3月に失職する非正規は8万5000人を超え、
前回調査から1カ月もたたないうちに2・8倍にも膨れ上がった。
このうち少なくても2000人以上が寮などを追われて住まいも失い、5万人の住居状況は把握できていないという。
年末年始のことを考えると、暗たんたる気持ちになる。
世界不況が日本に及び始めた秋以降明らかになったのは、雇用の悪化を招くことを顧みず、大量の「非正規切り」でコスト削減を
図ろうとする企業の姿勢だ。NPO法人や労働団体が失業者の支援に動き、各地の自治体が臨時採用や住居提供に名乗りを上げ、
政府も緊急の雇用対策に踏み出した中で、さらに切り続けて何もしようとしない企業の無責任ぶりが際立つのだ。