08/01/31 14:31:05
【過剰な法令遵守の運用は、小さな正義は守るが、大きな正義を失わせ、国家を滅ぼす】
■とにかく逮捕し司法的解決は日本だけ…結果的に今後の対策はなおざりに
日本だけだから「過失 →逮捕 →裁判で厳罰と多額の罰金を要求 →調査や今後の対策はなおざりに」は。
日本は…『(検察警察の「査定ポイント稼ぎ」や「統計の数字を合わせる目的のノルマ達成」の)逮捕』と、
『(マスゴミが煽り、それに流され情緒で司法も判決を出す)マスゴミ裁判』が中心。
▼海外では、「過失 →一部過失を免除してでも原因を調査(司法取引なども使う) →今後、同種の事故を起こさないようにする」
海外は…『逮捕などの司法的解決が中心ではない。』国民にとってプラスになる方向に動く。
つまり『法の運用遵守より物事を考えて、国民を守るために、原因究明と今後の対策を中心に動く。』
■過剰な法令遵守の運用がもたらす結果
『この「なんでも逮捕し司法的に解決」という《過剰な法令遵守の運用は、実態経済社会とズレている》。
この運用がもたらす結果は、「法令違反したら全部ダメにしてしまえ」ということであり、経済社会に弊害を生じさせ国を崩壊させる。』
例えば、金融関連のデッチあげ逮捕、最善の努力を行った結果の不幸な転帰なのに医療訴訟、耐震偽装など。
◆「“検察が考える法令の解釈と適用が全てだ”という考え方が日本の法令遵守。マスコミは皆、その通りだと言って検察の応援団になる。
しかし、そういう考え方で経済社会を動かして行こうとすると、色んな所で弊害が起きる。
『やはり日本の検察は特殊。正義を独占しているという所が特殊。』
日本の検察というのは、透明性が求められないし、アカウンタビリティ(結果に対する説明報告責任)、説明も求められない。
『“全て正義だからこれでいいんだ”と。ガバナンス(社会的役割を自覚して最善の自己組織規制を行う。独走・暴走をチェックでき阻止できること)も、全て正義に帰着してしまう。』
もちろん厳正中立・不変不倒ということは必要だが、『一定のそれ(検察警察)に対するチェック機能はこれから持たして行かないといけない』」
by 郷原信郎(のぶお) 桐蔭横浜大学法科大学院教授・同大学コンプライアンス研究センター長 2007/12/01 朝まで生テレビにて