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875 :名無しさん@お腹いっぱい。:2006/07/25(火) 10:48:10 ID:rljK8BhG0
「どうして日本の若者は反乱しないのか」。フランス経営大学院の日本視察団に詰め寄られて困った、
とは山田昌弘東京学芸大学教授。
フランス人のコメントは「日本の状況はフランスの若者の状況よりもひどい。最低賃金は低いし、若者向けの
生活保障はないし、年収100~200 万円の若者が大量にいる」「どうして日本の若者は反乱しないのか」。
そして逆に、「低賃金で雇えて、いつでも解雇できて、社会保障もないという労働者の存在が、(経営者の
観点からは)羨ましい」とも言っていた。
世界の目には、日本の「所得格差」問題は特異に映る。世界に類似例がない。
「殻の保護」から「翼の補強」へ、これが欧州の最近の合言葉だ。機会の均等を強化する政策を支持する言葉。
殻で守る(=給付金)より、その人が飛び立てるよう、翼(=仕事の力)を補強すべきというものである。
ところが日本はどうだ。就業者たる「非正規社員」の低賃金が貧困につながっている側面がある。この点が深刻なのだ。
働いているのに貧困であるという社会、日本。特に契約社員はほとんどフルタイムで、正規社員と同じような仕事をし
ているのに関わらず、有期契約であり賃金が6割である。
働くことがが『脱「貧困」』につながらない日本。これが日本の特異性である。「どうして日本の若者は反乱しないのか」。
フランス経営大学院の日本視察団のコメントは重たい。
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