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なぜ動物虐待は許されないとされているのかを、すでに法規範である前提から
離れて考えてみると、答えは
【日本の社会の圧倒的多数が無益かつ残忍な殺生を忌み嫌っているから】
すなわち、広く浸透してきた愛護精神という美風を背景に動物虐待に対して
否定的な社会感情を保護法益としたものと言える。
日本は仏教の影響が大きく動物愛護精神が根付く素地がある。
仏教の在家が守るべきものとされている五戒の筆頭は不殺生である。
これに5つの戒を加えた十善戒の筆頭も不殺生である。
殺すなかれの対象は人だけではなく生き物すべてであるとされる。
こうした素地に加えて江戸時代には生類憐れみの令が施行された歴史的経験を
持っている。
「一寸の虫にも五分の魂」という諺は今も生きている。
またペットにまつわる緒問題に関する調査ではペットを飼ったことがある人と
飼った経験はないが将来ペットを飼いたいと思っている人の合計は7割を大き
く超えているという。
爬虫類等も含むとは言え、意外なほど高い割合だ。
特に愛護派だという意識もないペット飼いたちがこの規範を支えている。