09/07/25 00:13:36 MttzpR2O
英語の読めない君たちに和訳してお届けする。
スコティッシュフォールドは、スコットランドの起伏の激しい地域に偶然発見された自然発生の
突然変異種の猫を1960年代初頭に発展・固定させた比較的新しい品種である。最初に発
見されたその突然変異の遺伝子を持った猫は、その遺伝的特徴を固定させる目的で、この地
域の繁殖場の猫やブリティッシュ・ショートヘアーと限定的な交配を多数回行った。スコティッシ
ュフォールドは耳介が前に折れ曲がった特徴を持つ猫と定義されている。この特徴はユニーク
な外貌を示し多くの人々を魅惑した。ところが、スコティッシュフォールド同士を交配すると
多くの子孫が生後早期に歩行障害を示すことがまもなく判明した。
発症した猫は、変形や短縮した足を持ち、レントゲンで容易に診断可能な成長板を傷害するよ
うな異常所見が得られる。この発見で、The Cat Fancyの活動により英国では繁殖が法的に
禁止された。ところが、皮肉なことに、この品種は合衆国では存続し、合衆国のブリーダー達
は、耳が垂れている猫と垂れていない猫を交配することで比較的正常な子孫が生まれ、半分
の子孫は(平均的には)耳が垂れていることを見いだしたのである。このような遺伝形質を固定
させるため、その後交配実験が無制限に繰り返された。この結果、垂れ耳タイプの猫と正常な
耳のタイプ猫が同じ数だけ作出されたことになる。このような交配で生まれた垂れ耳でない品
種は、「スコティッシュ・ショートヘアー」または「スコティッシュ・フォールドの異形種」と呼ばれて
いる。
オーストラリアの最近の研究では、猫の耳を垂れるようにする軟骨の異常は優性遺伝形質
で、スコティッシュフォールドのヘテロ(異形種)は、個体毎に程度は異なるが永遠に進行性
の関節炎に苦しめられることがはじめて確認された。従って、ホモ(同型種)垂れ耳遺伝子
を持つ猫は若齢時より病的な関節炎を進行させるが、一方ヘテロ(異形種)の垂れ耳種は関
節炎を発症するがホモ種よりゆっくり進行する。これらの猫の耳の軟骨は不完全な変形を示
すため耳介は一見正常に見えるが、おどろくべき事に、これらの関節軟骨は、典型的な猫の
活発なライフスタイルによる摩擦・加重には次第に耐えきれくなる。
スコティッシュフォールドこのような問題は、多くの犬種が遺伝的な突然変異の問題を抱えてい
るのと同様であり、言い換えると、耳の垂れた猫で健全な関節を持つ事は不可能と言えるので
ある。
この問題への唯一の答えは、垂れ耳の猫の繁殖を中止することである。ブリーダーもオ
ーナーも、この種の猫の特有の性格や体型はスコティッシュ・ショートヘアーも同様に持ってい
て、なおかつ悪い遺伝的な軟骨異常の遺伝子は持っていないことで満足して頂きたいと考え
る。ブリーダー達がこの分別のある解決法を受け入れてくれるかどうかは不明であるが。