08/10/26 09:11:32 d6eqDrf7
よく「虹の橋へ逃亡した肉球は毛皮を着替えて帰ってくる」と言われているが、どうもその実例らしきケースが発生したようなので報告させていただく。
ことは隣の熟練虐待師が18年も虐待の限りを尽くした老肉球(仮に名前をAとする)が半年程前に虹の橋へ逃亡したことから始まる。
その逃亡には日頃から付き合いのあった我が家の面々もショックを隠せずにいたのだからその虐待師の無念はいかほどか察するに余りある。
そして今朝「転勤先へ引っ越す」とのことで挨拶回りに来られた虐待師のそばには新たな若肉球がいた。
尋ねてみると先日庭先にボロ雑巾のような状態で倒れこんでいたという。
今にも虹の橋へ逃亡しそうなその肉球を白装束の館へ連行し虐待に耐えられると判断されるまで回復したところで引き取ったとのこと。
虐待師によると、その肉球(仮にBとする)こそが毛皮を着替えて帰ってきたAらしい。
そう判断した理由は3つ。
まず家に連れ帰った時のBの行動。Aは家の外で飼う屋外肉球だったがその持ち場であった床下へBが迷わず潜り込んでいったこと。
次に隣の庭先にはテーブル状の石がありAは天気の良い日に石の上でだらけた姿を見せていたがBも同様の姿を見せたこと。
3つ目に(これが決定的だったらしい)その石の上でだらけていた姿を見てAを思い出してついBをAと呼んでしまった。
するとBは尾を激しく振りながら立ち上がり虐待師を見て、しかしまた座り込んだ。次にBの名前を呼ぶと急いで駆け寄ってきたという。
虐待師は「神様はAが毛皮を着替えて帰ってくる時に『自分がAだとバレないようにすること』という条件を出したので、Aと呼ばれて嬉し…嫌で堪らないんだけど必死に耐えてBと呼ばれるまで待った」と考えている。
BはAなのか? 虐待師の思い込みか? 事実か? 真偽は明らかにならないだろうが、もしB=Aならば……。
我々の肉球も同じように毛皮を着替えて帰ってくることがあるということだ。虹の橋への逃亡という逃れえぬ運命が訪れるその時までにせいぜい虐待の限りを尽くそうとおもう。