09/12/30 03:01:03 tVBgnPsg
>>845
日本は食糧を自給できないというが、それは経済性を加味した場合のこと
今の人口を養うだけの食糧を大部分国内で生産することはやろうと思えば可能なのだ
ただ、ご存じのとおり、国内で耕作すると特に穀物関係はバカ高くなるから輸入に頼る
しかし、このバカ高いのも生産性が低いのも、実は物理的要因だけでなく、
むしろ政治的要因が最大の原因だ
つまり、日本の農業は、ほとんど個人農家なので生産性が低いのだ
個人が狭い農地の所有権に固執し、耕作放棄しても土地を手放さない
農地を借り上げて大土地にして、効率よく耕作する動きが最近あり、
行政も後押ししている部分もあるが農業全体から見たら効果は小さい
戦前、土地を持たない小作農が非常に貧困だった歴史がある
そうした小作農は、戦後、GHQの政策で大地主から土地の所有権を得て
狭い耕作面積を持つ農家が多数生まれた
戦後は、戦前の小作農の悲惨な暮らしに対する反省もあり、
政治も行政も、そうした小規模な土地を持つ農家を過剰に保護して現在に至っている
だが、農作物貿易の自由化前に、企業参入を自由にできるようにし、
国内農業の全面自由化をすれば、競争力のない農家は農業から撤退し
農地を手放すことになるだろう。その過程で土地の大規模化、機械化、工場化が進み
日本の農業競争力は強くなり自給率も上がるだろう
その代わり、戸別農家という政治家にとって最も大切な集票組織の反感を買い
多くの兼業農家、小規模農家が失業し、失望する
だから、政治がこの食糧自給率向上問題に正面から切り込めないのだ