10/03/31 21:57:55 LUDhXxuV
>>325
違うな。
ガンは自民党をも含めた強固な「政官業報」癒着構造だよ。
それが基本だ。
自治労なんて、脇役に過ぎない。
自治労を過度に悪者にするのは、長年政権与党として政権を独占していた
自民党による失政の負の遺産を脇役にすぎない自治労に責任転嫁しようとする
意図が垣間見える。
カレル・ヴァン・ウォルフレンが指摘している通りだ。
民主党は、山県有朋によって確立された日本の官僚制度(そして軍隊)
という、この国のガバナンスの伝統と決別しようとしているのである。
山県は、表向きに政治家に与えられている権力を、
行使できなくなるような仕組みを導入したのだ。
山県が密かにこのような仕掛けをしたからこそ、日本の政治システムは、
1930年代になって、軍官僚たちがこの国をハイジャックする方向へと進化していったのである。
山県の遺産は、その後もキャリア官僚と、国会議員という、実に奇妙な関係性の中に受け継がれていった。
いま民主党が自ら背負う課題は、生易しいものではない。
この課題に着手した者は、いまだかつて誰ひとり存在しないのである。
手本と仰ぐことが可能な経験則は存在しないのである。
民主党の閣僚が、政策を見直そうとするたび、激しい抵抗に遭遇する。
彼らに抵抗するのは、有権者ではない。
旧態依然とした非民主主義的な体制に、がっちりと埋め込まれた利害に他ならない。
明治時代に設立された、議会や内閣といった民主主義の基本的な機構・制度は
日本では本来の目的に沿う形で利用されてはこなかった。
そして現在、政治主導を可能にするような機構を、民主党はほぼ無から創り上げることを余儀なくされている。
URLリンク(ameblo.jp)
カレル・ヴァン・ウォルフレン(鈴木主税訳)
人間を幸福にしない日本というシステム
URLリンク(ac-net.org)