09/08/14 09:29:26 aO8xCfji
「特別困難」係長?不適切昇級141市町村で
URLリンク(www.yomiuri.co.jp)
地方公務員の役職を複数の「級」にまたがるように給料表で格付けするなどして、職務
より上位の給料を支払う「わたり」が、141市町村で行われていることが、読売新聞の
調べでわかった。
不適切な人件費は約9200人分、年間33億円に上るとみられる。総務省も「給与は
職務と責任に応ずる」と定めた地方公務員法に違反するとして、初の実態把握に乗り出し
た。9月にも是正指導する方針だ。
調査は、47都道府県に対し、市町村分を含めてわたりの有無(4月1日現在)を聞い
たところ、都道府県分はすべてが「なし」と回答。市町村分については、26都道府県が
わたりの存在を認めた。市町村数では奈良が16と最も多く、京都13、大分12、北海
道11と続いた。18政令市にも尋ねたが、浜松市のみが「あり」とした。
約9200人の大半は、1人当たり月額3万円前後で一部では6万円前後、職責に応じ
た職務より高い給料を得ている計算になる。(ry
◆業務内容同じなのに◆
山形県米沢市の係長職は、「特別困難」(5級)「相当困難」(4級)「係長」(3
級)の3ランクにわかれる。このうち「特別困難係長」16人の処遇が今春、県からわた
りにあたると指摘を受けた。地方公務員法に基づき「係長の上限は4級」とする国の指導
に反するためだ。「特別困難」と「相当困難」の職務の違いについて、市は「業務量や質
で区別する」と説明。ただ、「具体的基準はなく、実際の業務内容が同じと批判されても
仕方ない」。16人は50歳代のベテラン職員で、市は「定年退職によりいずれなくな
る」と釈明する。
合併して係長級が増えすぎたため、新たに係の数を増やした自治体もある。京都府木津
川市(7級制)は係長(4~3級)のうち4級の40人について、府から「3級が相当」
として、わたりの指摘を受けた。2007年3月に3町が合併した際、「係長、主査、主
任という係長級が急増した」(木津川市)。給料の引き下げを防ぐ「苦肉の策」として、
係長の下に「担当係長」も4人置いた。