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暴走タクシーの運転手「左足でブレーキ、ミス絶対無い」
2010年7月13日
大阪市中央区道頓堀でタクシーが暴走し、7人がけがをした事故で、タクシーの男性運転手(73)が12日夜、朝日新聞の取材に応じ、
「もともと右足でブレーキとアクセルを操作していたが、約10カ月前に左足でブレーキを踏み、右足でアクセルを踏む方法に変えた」と話した。
以前、右足でブレーキを踏んだ際にアクセルに引っかかったことがあったためという。「安全対策だった。踏み間違いは絶対にない」と強調した。
大阪府警は運転手を自動車運転過失傷害の疑いもあるとみて任意で捜査している。整備不良などの可能性も視野に入れている。
運転手はタクシー運転歴25年のベテラン。8日未明、酔客らでごったがえす大阪・ミナミの繁華街で客5人を乗せた。定員は運転手を含めて5人。
客1人は小柄な人で子どもに見えたため「ひざの上に座ってもらえればいい」と思った。
その直後、エンジンの激しい振動が運転席に伝わってきた。「グワーッ」とうなる音も聞こえ、車が発進し始めた。「ブレーキを踏んだが、勢いが止まらない」。
道頓堀川にかかる「太左衛門橋」が見えた。橋の欄干にこすりつけて止めようとしたが止まらなかった。道にあふれた人々は速度を増したタクシーに気づいて逃げまどった。
人を避けようとハンドルを操るのに必死だった。車両は時速40キロほどで橋の上を進み、欄干に衝突。左前タイヤがパンクし、そのまま飲食店案内所に突っ込んだ。
「10人ぐらい亡くなったのではないか、もう一生終わりや、と思った」
運転手は2日夜にエンジンの回転数が上がる異常を感じ、営業所でタクシーの整備を受けた。6日から使ったが、その日は異常がなかったという。
「この仕事が好き。年齢による判断能力の衰えなどを感じたことはない。どうしてだったのか、私が知りたい」と訴えた。(丸山ひかり)
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