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2010年05月18日 アイドルストップ2
URLリンク(kunisawa.asia)
昨日に続きアイドルストップ関連の技術を。エンジン始動時に負担が掛かるパーツは、
バッテリーとセルモーター、そしてモーターとフライホイールを駆動するギアである。
中でもセルモーターを回すときの「ギャリン!」音の出所になっているギアの耐久性は
(音が大きいほど摩耗する)、大きな課題になっていた。
従来は大雑把に言えばフライホイールの外周に切られたギアの山に、セルモーターの
ピニオンギアを押しつけ、強引にモーター回して噛み合わせるという手法(この時に音を出す)。
始動の度にギアの端っこが減っていくものの、セルモーターを回す頻度からすれば、
この方法で何ら問題なかった。
しかし。アイドルストップさせようとすると、セルモーターを回す頻度たるや格段に高くなって
しまう。従来の方式だと乗る条件にもよるが、早ければ3~4万km で摩耗のため噛み合わなく
なってしまうそうな。デンソーが開発した新しいセルモーターは(正式名称はAEスタータ)、
寿命を11倍に延ばしたという。
下を見て30万kmの耐久性を持つと言うこと。これだけ持てばクルマの寿命と考えていいだろう。
具体的に紹介すると、セルモーターが稼働する前にスプリングでピニオンギアをフライホイール
の山に噛み合わせるというもの。このシステムを採用すると、始動時の騒音も大幅に低減する
と思われる。
さて。昨日のDC-DCコンバーターでバッテリーの問題はほぼ解消できる。
アクセルオフ時に充電する簡単な回生制御を入れ、一回り大きいバッテリーを搭載すればOK
です(マツダはバッテリーを2個搭載しており大幅なコストアップ要因になっていた)。
残るはセルモーターである。
続く