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2010年05月06日 ライバルは新興国!
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自動車を「発明」したのはヨーロッパである。こいつを量販することによって誰にでも買える
「道具」としたのがアメリカだ。そして日本も「信頼性を高める」という分野で大いに貢献したと
思う。欧米日、それぞれ自動車を育ててきたワケ。また20世紀の自動車の方向性は
「高性能化」。日本の自動車メーカーも欧州に追いつくべく頑張った。
しかし。最近になって高性能化は社会のニーズと合わなくなってきたように思う。実際、
140km/h以上の速度で走る機会など少ないし、タイヤを鳴かせながらのコーナリングも
クルマ好きだって好まなくなった。未だ自動車ジャーナリズムの中には高性能車崇拝の流れ
が強いけれど、そこに価値観を求めてしまったら日本車は生き残れないかと。
「総合的な完成度を求めればいい」と言った意見も聞くけれど、そういう人には
「現代自動車の新型ソナタを見たのか?」と返したい。アメリカではデビューと同時に爆発的な
支持を得ており、メディアの評価も抜群。すでにアルティマ(日産)は負けちゃった感じ。
カムリやアコードですらイーブン。これまでニガ手だったデザインや室内の質感も好評だ。
ショックアブソーバーなどは日本のメーカーと違い購買部門の「随意契約」がないため、
良いサプライヤーを積極的に使っている。どこの国で作っている現代自動車のモデルも、
日本車より乗り心地いいですから。幸い、電装部品やタイヤなど日本のサプライヤーが
優れている部門はあるけれど、そういったパーツは韓国勢も積極的に採用してます。
幸い現時点で日本車より評価高いのは新型ソナタのみ。されどソナタの仕上がりを見ると
シビック級や、その下のクラスのクルマだって次期型で大化けする可能性大。
車種バリエーション増える度に日本車のシェアは厳しくなっていくことだろう。すでに世界的な
市場で凋落が顕著となっている液晶TVに代表される家電やPC、携帯電話と同じ。
続く