10/06/12 09:59:52 x7eHVGdi0
続。
さて、風さんも困っておられましたが…
82・3年以降、エンジンに無駄が無くなり、「削る」系のチューンが困難になりました。
市販の状態で既にダイエットされたエンジンですから、ボアアップや機械部品の軽量化による
高回転化が難しくなりました。また、キャブが廃れ、EFI全盛の時代にシフトしました。
これらを考慮し、①・②から引き算すると…
基本的に「ターボ追加」と「ECUの強化」以外にパワーアップの方法が無くなってしまいました。
近代ターボエンジンも、各社V-TECH系エンジンも、ズバリECU次第ですから、
今やデータ取りと緻密な計算が、チューンの基本となってしまった感がありますね。
ですから、80年代中期以降は、>>305さんの意見の通りといっていいんですが…
それまでは、安価な市販工具とヤスリで各部を削り、あとはキャブとにらめっこしながら
経験と勘で試行錯誤してたんですよ。(ボアアップだけは、専用の旋盤器具が要るけど)
で、時たまちょっとしたアイデアで、大きく化けるのが魅力でもあったんです。
(ニトロとか集合管だとか)
メカドックは丁度その過渡期に当たる時期の作品で、
作者は「職人の経験と勘と夢と無茶が、ハイテクを凌駕する」というスタンスで描いてますから
近代の「コスパ重視・資本力重視」という考え方で考察するのは、少し寂しい気がしますね。