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前の車についてＥＴＣすり抜け…兵庫の運送業者逮捕へ
高速道路の監視カメラに映っていた男の軽トラック（手前）。
大型トラックに追走している＝西日本高速道路会社提供（画像の一部を加工しています）
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前の車との車間距離を詰めて高速道路のＥＴＣ（自動料金収受システム）を不正にすり抜けたとして、兵庫県警は１８日、
同県西宮市の運送業の男（５５）について道路整備特別措置法違反（不正通行）容疑で逮捕状を用意し、取り調べを始めた。
自宅兼事務所も捜索し、容疑が固まり次第、逮捕する方針。
前方の大型トラックにぴったりと追走してＥＴＣの開閉バーが閉じる前に通過する手口で、不正は約２年間で４６０回に上るという。
捜査関係者によると、男は昨年５月、名神高速の大阪府・豊中インターチェンジ（ＩＣ）からＥＴＣカードを使って、軽トラックで走行。
途中で車載器からカードを抜き取るなどして課金できない状態にし、兵庫県・西宮ＩＣで前の大型トラックに接近して出口のバーを
すり抜け、料金４５０円の支払いを免れた疑いが持たれている。
男はこうした方法で、２００８年４月～今年１月に名神高速や阪神高速で不正を繰り返したとされ、被害総額は約２４万円とみられる。
県警によると、追走の方法は、親子で列を作る姿が似ているとして「カルガモ走法」と呼ばれているという。
男の軽トラックにＥＴＣのエラーが多かったため発覚。監視カメラの映像にもナンバーなどが映っており、西日本高速道路会社は
未払い分を督促したが、男が応じず、昨年１１月に県警へ通報した。今後、割増金を含む３倍の支払いを請求する方針。
同社は「追突事故も誘発し、大変危険。不正には今後も毅然(きぜん)と対応する」としている。
（2010年1月18日 読売新聞）
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