10/04/16 15:14:12 pJ/+ZLIM0
>>238
しかし、政権交代のたびに制度が変わり、人々の経済行動にまで影響を与えることを、私たちはどこまで受け入れることができるのかは、
皆が考えてみる必要があります。
2001年にスタートしたETCは、セットアップされた車が2010年3月末で累計3700万台を超え、ETCの利用率は全国平均で83%(2010年3月)
に達しています。最近では、2009年3月に「土日・祝日上限1000円」が始まり、さらに助成金(四輪車で1台最大5250円)が設けられたことで、
これまで利用をためらっていた休日ドライバーを中心に導入が増えました。取り付け費用込みで1万5000~3万円程度かかったのが、助成金の
分安くなるため、助成枠120万台(四輪車115万台、二輪車5万台)もあっという間に埋まりました。
そればかりでなく、ETCの普及を前提に、ETCクレジットカードが発行され、たまったポイントを通行料金などに充てるETCマイレージサービスが
できるなど、この10年間に様々な経済活動を引き起こしています。料金所の整備に巨額の費用がかかったことも忘れてはなりません。
今回の料金上限制度は、それらをすべて「なかったこと」にするものです。八ッ場ダムの中止に比べ、注目度は高いとは言えませんが、経済的な
影響はそれなりに広がりを持ちます。冒頭のドライバーの嘆きを、単に、元が取れるほど高速道路を利用しなかったのは自己責任だから仕方ないと
切り捨てるのは簡単ですが、同じような問題がいつ自分に降りかかるかも知れません。