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【道路財源】買収4車線、建設は2車線 高速道の2000キロで
高速道路などの「高規格道路」で、4車線分の建設用地を確保しながら2車線分しか造られて
いない区間が2140キロあることが分かった。全区間の4分の1を占め、ほとんどが
想定した通行量に届かずに4車線化のめどがたたない。道路の交通需要予測の甘さが、
無駄を生んでいる。
08年3月までに完成した高規格道路は計9332キロ。国土交通省などによると、
2140キロのうち、高速道路は1490キロ。残り650キロは自動車専用道路で、
完成後に高速道路に格上げされる「抜け道高速」500キロも含んでいる。
高速道路分は、国交相の諮問機関・国土開発幹線自動車道建設会議(国幹会議)が4車線での
整備を決定し、旧日本道路公団が4車線分の土地を買収。自動車専用道路は国交省が
4車線整備を決定し、建設用地を買ってきた。
道路整備の基準を定めた政令「道路構造令」で示された1日1万台の通行量を、
いずれも将来は確保できるとして、4車線化が決まった。
国などは早期完成を目指し、まず2車線を整備した。だが、その後、見込んだ通行量を
確保できる見通しが立たず、4車線化は棚上げされた。秋田県の東北横断自動車道
秋田南-秋田北(16キロ)や京都府の近畿自動車道舞鶴西-舞鶴東(11キロ)、
福岡県の椎田道路(16キロ)など890キロ分は10年以上前に2車線分ができたが、
4車線化は実現していない。
旧道路公団民営化後の06年、国と高速道路会社の今後45年間の道路建設計画が決まった
が、高速道路1490キロの4車線化は盛り込まれず、凍結が確定した。高速道路会社の
自己負担で4車線化することもできるが、高速道路会社幹部は「採算性が見込めないと無理だ」
と慎重だ。