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「高速道無料化、陰大きい」 高速道路会社会長指摘
西日本高速道路会社は3日、経済対策として2年間限定で実施されている「上限千円」の高速道路料金値下げによる影響をまとめた。
管内の交通量は大幅に伸びたが、渋滞や事故も増加。一方、鉄道やフェリー、航空など競合する交通機関の利用は大幅に減少し、
同社の石田孝会長は「高速道路を無料化すれば、陰の部分がますます大きくなる」と指摘した。
高速道の値下げは、自動料金収受システム(ETC)搭載車を対象に3月下旬に始まった。
同社によると4~7月の休日の交通量は前年比で10%増加。地方では16%増え、「地域経済、観光の活性化に一定の効果がある」とした。
一方、同時期の10キロ以上の渋滞は265回と前年の2・5倍に。地方は4・8倍に増え、「トラックやバスの運行に支障が出ている」という。
通行時間も延び、5月3日に大阪-米子間で調べると、最も交通量の多い時間帯で前年より1時間長くかかった。お盆期間の事故は44%増えた。
他の交通機関への影響では、瀬戸内海のフェリーの4~6月の乗客は2~3割減少した。JR各社の乗客もお盆期間中は約10%減。
関西空港の国内線乗客は27%減った。
石田会長は「(高速道の無料化を掲げる)民主党には陰の部分への賢明な対策を期待する。新しい国土交通相に考えを伝える機会を持ちたい」と述べた。
(足立 聡)
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