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Last-Modified: Wed, 25 Feb 2009 02:01:37 GMT
2月25日 今回の不況を機に技術面でも「温度差」が広がってきた。
現在、役所主導の下、台場周辺で大掛かりなITSの実証実験を行っている。
電波やセンサーによってクルマ対クルマやクルマ対ヒトの危険な接近遭遇を防止しようというもの。
自動車メーカーでは古くから研究されていたもので、技術的な難易度からすれば高くない。
けれどインフラや、すべての車両に装着を義務づけなければ意味をなさないといった問題を抱えている。
つまり「猛烈なコスト負担が必要」なのだ。
100歩譲って好況に湧く社会状況にあればそれもいいだろう。
ただ役所の狙いはいつも「自分の仕事を作ること」にあります。
こらもう一昨日のTOPで取り上げた自動車事故対策機構の本質と全く同じ。
直近で最も考えるべきは「実力値以上に膨れ上がった文明の規模をどうやって適正な状況に戻すか」であり、
今後一段と成長させることじゃないと思う。つまりキチンと毎日仕事している人が、
家を持て、子供を安心して育てられ、普通のクルマを維持できるようにすることです。
この10年、日本人はいろんな意味で無理をしてきた。
一方、役人のアタマの中は常に膨張してるんだと思う。
無駄なお金を使いたくて仕方ない、と言い換えてもよかろう。
好例が自動運転装置。今や車載のセンサーだけで手放し運転も可能。
なのに役人側は道路にセンサーを埋めるなど社会的なインフラ整備&管理を必要としないシステムなど
絶対認めない。企業側だけで完結されたら自分の仕事が無くなるからだ。
役人の中にはメディアを上手に操るのが上手な輩もいるし、お金で容易に操られるメディアも少なくない。
台場のITSも皆さんハイテク万歳の記事を読まされることになります。
私らの存在意義は「優先度の高い技術とそうでもない技術」をキチンと評価し紹介することにあると思う。