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Net-IB 九州企業特報
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トヨタ・奥田、「批判は表面的・感情的」と国民を批判 厚労懇 何様発言の原点
2008年11月15日 11:00 更新
12日、官邸で開かれた「厚生労働行政の在り方に関する懇談会」(厚労懇)でのトヨタ自動車取締役相談役・奥田碩氏
の発言は、同懇談会の存在そのものに疑念を抱かせている。
テレビ番組の厚労省批判の激しさに逆切れし、「厚労省が叩かれるのは異常」「マスコミに報復」「スポンサーでも降り
てやろうか」などとメディアを恫喝、さらに、地方の中小企業のCMスポンサーを完全に見下した発言が続いた。「ああ
いう番組に出てくるスポンサーは大きな会社じゃない。いわゆる地方の中小とか・・・」というくだりには怒りを禁じえない。
大企業トヨタのおごりであり、同氏の傲慢の現れである。
わからなかったのは、奥田氏がここまで感情的に「本心」をあらわにし、マスコミをけん制したうえ「地方の中小企業」
にスポンサーを降りろ、といわんばかりの発言をした理由である。
そこで、問題の厚労懇は、なにを目的に設置されたのか振り返ってみたい。厚労懇1回目(本年8月7日)の議事録には
、同会を主宰するよう福田首相(当時)から指示された町村官房長官(当時)の発言が記されている。「厚生労働省に対
する期待、また厚生労働省の行政に対する不信というものが今いろいろな面から出ているところであるが、少子高齢化
が大きく進行している中にあって、年金の記録問題とか、あるいは薬害肝炎の問題をはじめ、いろいろな課題が噴出して
いるという状態にある」まさに、国民の生命・財産を守るという使命を忘れ、事件続きの厚労省の現状の上に立った発言
である。その上で「厚生労働行政の信頼回復をどうやって図っていったらいいかということについて、考え方をまとめ、
ぜひ実行しようではないかということになったわけである」と続く。言い換えれば、腐った組織をどう立て直すかについて
話し合う会議ということである。