10/07/19 09:24:07
貸借対照表で会社の体力を読もう
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当期純利益がマイナスということは、入ってくるお金よりも出ていくお金のほうが
大きかったことを意味します。
もし、会社に貯蓄がない状況であれば、借り入れなどで補填をする必要があり、
赤字の状態が続くといずれ破綻することになります。つまり、貯蓄がある程度
蓄えられているかどうかがポイントです。
それでは、貯蓄がどれくらいあるかを知るには、どこを見ればいいのでしょうか。
貸借対照表に、利益剰余金(Retaining Earnings)という項目があります。
利益剰余金とは、創業してから現在までに稼いだ利益の蓄積であり、会社が利益を
生み出してきたことを表しています。そのため、利益剰余金があれば事業活動が
順調に進んできたと分かります。また、過去数年間の決算書で利益剰余金の推移を
見ることで、会社の成長度合いを測ることもできます。
当期純利益がマイナスでも、利益剰余金がプラスであれば、ひとまず安心です。
利益剰余金を使って、オフィスの賃料や人件費、商品の仕入れ代など会社の運営に
かかる費用を賄うことができるからです。景気の良い年もあれば悪い年もあり、
外的要因によって利益が減少したり赤字になったりするのは避けられません。
もしもの時のために備えがあれば、その時の負担を軽くすることができ、経営を再度
軌道に乗せる大きな助けになります。
しかし、利益剰余金がマイナスだと危険です。
利益剰余金がマイナスの場合は欠損金と呼びます。次の年も、その次の年も赤字が
続けば、欠損金がどんどん膨らんでいき、損失が積もり積もれば債務超過になる
可能性があります。最悪の場合、倒産することもあるのです。