10/06/04 21:29:38 gGKrHSWe
SMグレードで最優先されるべき事項はエンジンの保護ではなく環境性能。
有害排出ガスを押さえる為にリンや硫黄の量を減らして触媒の寿命を長くしている、しかしこれらが無くなった事で潤滑性能は落ちる、それを添加剤でカバー。
2輪的にはホンダが粘度を低くして始動時の排ガス性能を良くして対応している、未燃焼ガスが触媒で燃えると温度が高くなって寿命が縮むのを避けるため。
それでもホンダ純正バイク用オイルはグレードがSMではなくSLグレードである、環境性能・低燃費を謳うホンダ純正オイルでさえSLグレードなのがSMグレードがバイクに向かない証になるだろう。
SMグレードは環境には良いが、SMオイル使用前提で設計されたエンジンでないとダメージが出る恐れがある、ダメージが出てもユーザー側でそれを立証する事はほぼ不可能。
4輪でもSLグレードまで対応のエンジンに全てのSMグレードのオイルを使う事をお勧めできないのに、ミッションも潤滑し2倍近くも高回転まで回るバイクのエンジンにSMはお勧めしたくない。
わざわざバイク用の100%化学合成のオイルを避ける危険を冒してまで使う有り難いオイルでは無いだろう、燃費向上にしても100キロ走って300m増えるくらいでしかない。
ホンダの4輪用純正オイルは全てSMグレードになっているが、車種適応表を見れば判るように粘度による適・不適がハッキリしている、4輪にだってSMグレードのオイルが全て合う訳では無い。
しかし、バイクはお客様の持ち物なので、エンジンに悪いと判っていても、店ではお客様の注文なので入れますよ、数年後には修理代も払ってくれるでしょうからね。
バイクメーカーの純正オイルでSMグレードを使っている所があればぜひ教えてもらいたい。
バイクにSMグレードを勧める奴は、ホンダ純正の超低燃費オイルのULTRA Greenを自分のバイクに入れて試してから言ってくれ、SM規格を超えるオイルだぞ、グレード表示すらない。