09/06/11 21:56:10 NTZECuoG
「ブリブリブリブリッブリブリッ」
今日も元気な声を上げてバカスクくんが走っていきます。
バカスクくんはみんなに注目されるのが大好き。
目一杯改造してクールなサウンドを流しながら狭い隙間をすり抜けていきます。
「ウゥーーーン」「はい、そこのバイク止まりなさーい」
おや、なにやらパトカーがバカスクくんを呼び止めていますよ。どうしたんでしょうか。
バカ「何だよ、何も違反してないだろ」
警官「ナンバープレート見えないよ、ダメだろそんな上げちゃ」
バカ「るせーな、別にお前らに見せるために着けてるんじゃねーよ」
警官「じゃ何のためにあるんだよ?」
バカ「雲の上の神様に見ていただくために決まってんだろ」
警官「なにそれこわい」
おやおや、また今日も特技のDQN思考でおまわりさんを困らせてしまいました。
その隙にバカスクくん、ギリギリまで下げた底を擦らないよう、
両側二車線の道路の幅をフルに使ってUターンし、逃げようとしました。
その時。
「プワァーーーン!!!」
何と、大きなトレーラーがものすごいスピードで走ってきて、バカスクくんを乗り越えていきました。
無残に砕かれて路上に飛び散るバカスクくん。
薄れゆく意識の中でバカスクくんは祈りました。
「神様、天国でもバイクに乗せてください。ナンバーはありますから」
やがてバカスクくんが苦しみながら目を開けると、なんと火のついた車輪に乗せられているのでした。
こんなはずではありません。バカスクくんはそこが天国ではなく地獄であることに気付きました。
「神様、ここは天国じゃありません。こんなのに乗りたくはないんです。」
バカスクくんがそう叫ぶと天国から神様が答えました。
「だって君、いつも『666』のナンバーを着けていたじゃないか。」