08/11/27 05:53:18 rPDcExIa
例えばキャッチコピーの「G感、BROS」
滑らかな回転上昇を魅力とする4気筒に対して、
地面を力強く蹴りだして前に進む2気筒エンジンの魅力を訴求する言葉だろう。
しかし少し前にさかのぼれば、教習車がホーク系などの2気筒だった時代だ。
並列等間隔爆発の2気筒エンジンなど、当時のベテランライダーには、
かったるいというイメージしか無かったろう。
そこで「鼓動感」という当時としては新しい価値観を提案しようとした。
そんな折、NVの頃のように「狭角」+「位相」=「振動低減」という公式を
出してしまうと、「鼓動感」と相反してしまい、都合が悪いため、
嘘では無いが、あえて表に出さないようにしたのだろう。
しかし「位相」は所々で漏れ出てくる。
さて同軸90度Vと同じ爆発間隔のこのエンジンは、やはりVTが最も近いだろう。
それも、40馬力を絞り出すため超高回転型に仕立てた250ではなく、
実用域の充実した37(55)馬力エンジン。
もちろん実用域のトルクはしっかり排気量差分ある。
80~90年代のように、オートバイが自分のペースで走れる交通量ではない。
渋滞をすり抜け信号の度に先頭に立ち、先行する乗り方も、もう時代に合わないだろう。
これからは、大型化した4輪や、車道に降ろされた自転車、さらには
道路交通にも大きな影響を与えるだろう高齢者と共存する必要がある。
そう考えた場合、一気に追い越せる加速力よりも、歩くような速度で
意のままに操れる扱いやすさが重要だろう。
もちろん高い速度でも流れの変化にも、即座に追従できる絶対出力は必須条件。
今こそミドルクラスのVTが求められているのではないか。
できれば空冷で乾燥140キロで。