08/11/25 03:41:11 gld13uH4
NVまでは「狭角でありながら位相クランクにより狭角の特徴を消してます。」
と読めるけど、ブロスの説明では「狭角Vツイン特有の」という言葉を使ってる。
周知のようにブロスのエンジンそのものにはハーレーのような狭角Vの特徴は無い。
さらには「低・中速域での鼓動感が楽しめると同時に、高速域での軽快で伸びのある出力特性を
両立させるため、シリンダーを狭角(52度)にレイアウト」という言い回しは詐欺に近い。
なぜならブロスエンジンの爆発間隔や発生する振動はVT250などの同軸90度Vと同じであり、
この出力特性やフィーリングは狭角52度によって得ているものでは無いからだ。
正しく理解させるつもりなら、「狭角52度」+「位相38度」=「同軸90度V」と説明すべきで、
あえて「位相」という言葉を省いたのには、何らかの意図があったのだろう。
各メーカーが400マルチの開発にしのぎを削っていた当時、
NV400など全く売れなかったし、知名度など無いに等しかった。
浸透していないならあえて言わず「鼓動感」だけ強調すればいいと考えたか。
世の中が滑らかなマルチに傾注している中、2気筒の鼓動感を訴求するには、
少し極端な言い回しも必要だったのだろうとは理解できる。
発売当時の記憶や感じ方は、周囲の環境や触れていた媒体によって違うだろう。
もちろん携帯電話もインターネットも無い。地域差も面白いほどあった。
今こんな昔話をしている目的は、最近購入した人、近々買おうとしている人に、
ブロスやこのエンジンを正しく理解してもらいたいという思いと、
はたして自分は正しく理解しているのかどうかを、確認する意味も大きいのだ。