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ドイツ・ニュルブルクリンク近郊の一般道でレクサスLFAが衝突事故、運転していたテスト・ドライバーの成瀬弘さんが死亡したとの報せが入ってきた。
成瀬弘さんは1963年にトヨタ入社。最初は車両検査部の臨時工として採用されたという。
60年代を代表するトヨタの名車「2000GT」やレーシングカー「トヨタ7」などを手掛ける。1970年にはスイスに駐在し、ヨーロッパの国際レースに参戦。
80年代以降もトヨタの全てのスポーツ・モデルに関わり「クルマの味づくり」に取り組んで来られた。
トヨタ・グループが擁する数百名のテスト・ドライバーの中で頂点に立つ「マスター・テスト・ドライバー」で、トヨタでは「マイスター(巨匠)」の名で呼ばれる。
車両開発では聖地と言われるニュルブルクリンクを長年走り込み「世界で最もニュルを知る男の1人」として、フェラーリからも一目置かれていたという。
最近ではトヨタが展開する「GAZOO Racing」の中心となり、メーカー純正チューニング・カーの開発にも取り組み、今年1月に開催された「東京オートサロン」で
その成果を多数披露したばかり。トヨタの "スポーツ面" を全て支える人物であった。
また、レクサスLFAとその高性能版「LFAニュルブルクリンク・パッケージ」の完成に心血を注ぎ、67歳になった今でも自らステアリングを握って開発テストを進めていた。
今回の不幸な事故もその最中に起こったことと見られる。
Autoblogスタッフ一同、ご冥福をお祈りする。
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