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ホンダ技研:電気自動車の普及に懐疑的-静観して時を待つと社長
5月18日(ブルームバーグ):自動車メーカー各社が次世代の環境技術を競い合う中、
国内2位のホンダの技術開発を担う本田技術研究所(技研)は電気自動車の普及にまだ懐疑的だ。
4月に就任した川鍋智彦社長は「本来あるべきホンダの姿」に戻して車の開発を進めようとしている。
「電気自動車の研究開発はしているが、自信を持って薦められない」。
川鍋氏は17日、ブルームバーグの取材に基本的な考えを語った。根底には「乗る人に受け入れてもらえるのか」という懸念がある。
川鍋氏は1977年にホンダ入社後、主に環境技術畑に従事。ホンダは製品で勝負をしてきた会社と自負し、
今その原点を見つめ直し、環境技術に取り組むのが「自分の使命」と考えている。
原点に立ち返った時、「車は好きなときに乗れるもの」のはずが、電気自動車は走行距離が限られ、
充電の必要がある。川鍋氏は、ユーザーに「煩わしい思いをさせてしまう」という。
また、電池価格も問題視している。電気自動車への政府補助はあるが、電池が劣化した時の買い換え費用など、
まだ「メーカー側が負担できるレベルにはない」という。
価格、利便性とも今が投入時期ではなく、「時を待て」とバッテリ-技術の進化を静観する構えだ。