10/02/27 23:37:51 UDkCoNJU0
信号待ちで隣に並んだフィット。
黒のドノーマル。RSというやつかな。
運転席には小柄な白い男性…いや良く見るとロボットのようだ。
ホンダ製のASIMOだ。
ナビはメーカー純正だろう。オーディオから流れる曲は、
「しゃらら~ら♪ しゃららら~ら♪ しゃらら~♪ しゃららら~♪」
小さな身長もあいまって、子供のように可愛いく愛らしい。
ロボット開発もここまできたかと驚きつつ、
ホンダマガジンの1ページのような光景に、しばし見入る…。
片や俺の車はどうだ。
ハイウェイで強奪した大型のタンクローリー。
アベックを追いかけながら、途中、横転しているトラックを踏み潰す。
それでもアクセルは緩めず、ハンドルからは手を離さない俺。
もう少しで二人に追いつくと思いきや、手製のダイナマイトで
運転席ごと木っ端微塵の大炎上、一面火の海に。
火達磨になりながら倒れ込む俺…しかしなんとか生きている。神のご加護か?
さらにはダイナマイトで下半身が吹き飛ばされる…ついに一貫の終りか?
いや、なんと上半身のみでも生きている。
もしや俺は不死身なのか? それともブルース・ウィリスなのか?
ついに女を追い詰めた。あと少しで手が届く、ほんの数センチ…
と思った瞬間、プレス機で押し潰され、あえなく昇天。
そうか、俺もロボットだったのか…。
ふいに俺は悲しみに包まれた。
> ターミネーター <