09/10/02 18:34:01 Qdl9FFrm0
★トヨタは企業凋落で消滅の一歩手前、経営に慢心があった-豊田社長
10月2日:自動車販売で世界1位、トヨタ自動車の豊田章男社長は2日、
日本記者クラブの講演で、トヨタの現状について、企業の凋落で存在価値が消滅する
一歩手前の「救世主にすがる」段階にあるとの認識を示した。経営に慢心があったと述べた。
また販売不振は顧客から離れてしまったからとし、今後は若い人材の育成に力を入れていくなどと語った。
豊田社長は米国の経営学者、ジェームズ・C・コリンズが唱える企業凋落の5段階分析を例に挙げ、
トヨタは「企業が凋落する5段階のうち、第4段階にある」と指摘した。
コリンズの定義では、企業が凋落していく第1段階「成功体験から生まれた自信過剰」、
第2段階「規律なき規模の追求」、第3段階「リスクと危うさの否定」、第4段階「救世主にすがる」、
第5段階「企業の存在価値が消滅」となっている。
その上で、豊田社長は過去のトヨタの姿勢を、ゴルフのハンディキャップに例えて
「世界1を狙っていたとき、実力は13-14のハンディキャップなのに、周囲に褒められて、
自分はシングルのハンディキャップと勘違いしていた」と、慢心があったことに言及した。
過去を振り返る中で、豊田社長は自身の社長就任時に、
「トヨタはお客様から遠いところに来てしまった」という印象を抱いたことを明らかにし、
現在の自動車販売不振について「車から離れているのは若者ではなく、われわれメーカー側だ」と指摘した。
さらに、「救世主は私ではなく、これからの100年の車作りを担う若い人」と言明した。
「人材育成がトヨタのDNAであり、将来においても重要な要素となる」と強調、
自ら人材育成に積極的に取り組む姿勢を示した。
また、自動車業界は100年に一度の変革を求められており、「変革に乗り遅れると敗者になる」と危機感を示した。
今後、ハイブリッド車を普及させるのが使命と述べると同時に、電気を利用した技術の開発にも一層力を入れると語った。
トヨタの今年のグループ世界販売は730万台の計画としている。昨年の世界販売は897万台だった。
Bloomberg URLリンク(www.bloomberg.co.jp)