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富士重工業、2段階で各6、7%目標に車体軽量化
富士重工業はスバル車の燃費性能の改善に向けて2段階で車両軽量化に取り組む。2011年以降に発売する次期車は、車体構
造設計の見直しやパワーユニットを始めとする部品を軽くすることで、現行車より6、7%の軽量化を図る。15年から20年にかけて導
入する次々期車は、車体の小型化や軽量素材の採用拡大を視野に入れ、さらに6、7%の軽量化を目指す。現在1400キログラム台
前半の「レガシィ」や「フォレスター」は、第1、第2段階ともおよそ100キログラムの軽量化が目標値になる。
富士重はトヨタ自動車とダイハツ工業との協業により水平対向エンジンを搭載する小型、中型車の研究開発に注力している。燃費
改善と走行性能の両面に効果がある軽量化を、水平対向エンジン車で実現し商品の競争力を高める。
11年から15年にかけて発売する次期車は、衝突安全性や走行性能に影響を与える剛性を確保しながら、板厚を薄くしたり補強材
の配置を変更するなど、車体構造の設計を見直すことで軽くする。10年に投入する第3世代の水平対向エンジンなどパワートレーン
も軽量化に寄与する見通し。使用する材料は従来どおり鋼板主体とし、軽量化とコストダウンが両立する方向を狙う。高張力鋼板の
使用も増やす。
現行車の車両重量は「インプレッサ」が1230~1400キログラム、フォレスターが1430~1490キログラム、レガシィが1440~1510
キログラム。最低重量のグレードでもそれぞれ7%軽くすれば86キログラム、100キログラム、101キログラムの軽量化になる。
15年から20年にかけての次々期車になると、同じ6、7%でもよりハードルが高くなる。研究開発の担当役員は「外観は多少小さく
するかもしれない。ただ、お客さんが乗っているスペースは広く保ちたい」と話す。
エンジンが縦置きの不利はあるものの、ヘッドランプの奥行きを薄くしたりバッテリー配置を見直すなどのレイアウト見直しで、室内
スペースの維持と軽量化の両立を図る。グレードの高い高張力鋼板の活用に加え、アルミなど一般にコスト高の可能性がある素材の
活用も検討する。
自動車メーカーは軽量化に取り組んでおり、マツダも15年までに100キログラム、20年までに累計200キログラムの軽量化を図
る方針を示している。