07/09/19 12:47:29 +NETptOP
北斗七星の形状は、世界の様々な地方で柄杓やスプーンなどに例えられてきた。
中にはアラビア地方のように、棺桶とそれを引く3人の泣き女に例えたケースもある。
韓国では北斗のα星からδ星までをいびつにゆがんだ家と見立て、
ε星はそれを建てた大工、ζ星は大工を怒って追いかける家の息子、
アルコルは息子の振り上げた斧、η星はあわててそれを止めようと追いかける父親であるという民話がある。
北斗七星はおおぐま座の一部であるが、北米のインディアンたちは
北斗七星そのものが森の精によって空に放り投げられた熊であると考えていた。
尻尾が長いのは、森の精が尻尾をつかんで振り回したため伸びてしまったからとされている。
漫画『北斗の拳』では横に輝くアルコルを死兆星と呼ぶが、これが見えなくなると
死期が近いという伝説からとられている(視力が衰えると見えない)。
(『北斗の拳』では逆に、死が近い者にのみそれが見える、となっている。)
いて座の 南斗六星と対になる。
中国では、北斗七星を司る北斗星君という神がいるほか、北斗七星の各々の星々に伝説がある。
例えば、宋の仁宗皇帝には文の包拯(包青天)、武の狄青の二人の名臣が居たが、
この二人はそれぞれメグレズ(文曲星)、ミザール(武曲星)が仁宗を助けるために
天帝の命によって天下ったものであるという伝説が水滸伝に記されている。
水滸伝の主人公宋江もドゥーベ(天魁星)の天下ったものとされ、
そのことから「星主」とも呼ばれている。
日本の幕末、江戸幕府が持っていた船に「開陽丸」があって、
榎本武揚が蝦夷地(北海道)へ渡るときに用いているが、その名前は開陽星に由来する。