06/08/28 18:41:58 W3ynnYWr
運営に対する展望
店長が去り、様々なところに営業を掛け始めた僕だった。
少しずつ、バンドに対する PRを進めながら 僕は感じていた。
「僕たちが、バンドをしていた頃と 今のバンド達の意識が違う・・・」
どうも、目的意識や夢が感じられないのだ・・・
なぜなのか・・・僕は 常に考えていた。
僕は、巷のライヴハウスが打ち出している ありふれた形が
どうも 気に入らなかった。
それは、僕達がバンド活動を活発にしていた頃は
ライヴハウスのチケットは、300円~700円程度だった。
でも、今は 最低1,000円で 平均すると 1,500円・・・
それにドリンクをつければ、2,000円となる・・・
演奏する側に、それだけの値打ちが最初からあるだろうか?
結果的には、そのチケットが「ノルマ」という形で出演者に反映されてしまっていて
そのチケットは、出演する為の「有価証券的」な扱いになっているのだ。
大抵 その 高額チケットが10~30枚が、販売ノルマなのである。
という事は、出演する為には 15,000円~45,000円のお金が必要なのだ。
それを 純にお客さんが買ってくれるならばいいのだが
そんなはずなどなく、ほとんどが 出演者の自己負担であるのは
長い経験から わかっていたことだった。
つまり、ライヴハウスは 単なるレンタル・ホール化してしまっているのが
現状なのだ・・・。
僕たちが 活動していた頃は ライヴハウスには「情熱」があった。
それは、ライヴハウスも看板のアーチストを育成したかったという思いがあり
二人三脚で成長していたものだ・・・。
そんな中で、チケットの単価が 300円から500円 やがて1,500円 と
上がっていくのは自然の事だったし、出演しているシチュエーションも
平日の3グループから週末へ そして土・日・祝へ そして ワンマンへと
段階があったものだ。
それが、今は いきなり 何でもできてしまうのだ。
金さえ払えば、お客さんは0人でも 文句は言われない。
それが、「ライヴ」というものではない事など・・・
誰にだったわかるはず・・・
僕は、そういう状況を 改善する先駆者として 自分のいるライヴハウスを
プロデュースしようと思ったのだ。
もちろん、その為には いくつもの難関がある事など 承知はしていた。
しかし、僕には 勝算は あった。
それは、ぼくの計画や思いに いくつものアーチストは 同調してくれたし
他のライヴハウスも、協力を約束してくれていたからだ・・・。
そして、ライヴハウスは 動き出した。