07/01/14 04:20:00 9VIuPVHY BE:450072768-2BP(150)
俺が幼稚園行く前の話だから2歳くらいの頃の話だと思う
その頃、うちは県営のマンションの三階に住んでた。
隣の部屋には、俺の一つ上の男の子がいる家族が居住していて
仲が良かったので、昼時は俺、母、隣の子、その母の四人で一緒にいることが多かった。
俺にはお気に入りの車のオモチャがあって
ある時、駐車場でそれに乗って遊んでいた。
隣の子もお揃いの物を持っているらしく
向こうの親が「じゃあアンタも一緒に車で遊びなさい」ってことになって乗り物を持ってきた。
で、その子のやつを見てみると、前方に目と口のシールが貼ってあって、顔になってるんだよ
しかし、俺のは姉のオサガリだからシールが剥げてて顔が無いんだよw
物心ついたときから顔が無かったから、そういう物だと思っていたのに
実はシールが剥げていた事をその時知った、そうすると急にそれが
価値の無い物の様に思えてきた。
そしてお母さんはオモチャに乗っている俺をみつめて幸せそうに笑っていた、
俺を見て幸せそうに笑っている=俺が楽しく遊んでいると思っている。
俺の今まで騙されていたような気持ちや(自分のお気に入りのオモチャが完璧ではなかった)
隣の子の綺麗なのと並んで遊ばされている事の屈辱感に気づいてくれない事に腹が立ち
「顔がついてないからイヤだー」と、乗り物を地面に叩きつけて踏みつけた。
大袈裟に駄々をこねて困らせてやろうという気持ちもあったと思う。
すると、お母さんが3階まで即効ダッシュでマジックペンを取りに行き、
顔を書いてくれたの。あれが今でも忘れられない。
他所の人の前で我が儘を言い、メンツを潰すような真似をした事と、
それに対し慌てて3階に走っていく母の姿。
(そういう事は絶対にしないでおこうと他の子を見て思っていた餓鬼だった)、
すげぇ罪悪感あったんだろうな。
思い出すたびギューと胸が締め付けられ、頭が上がらない思いになる