07/11/08 18:00:39
2006/3/20(月) 午後 11:24
今、ぼんやりと聞いているのだが
この歌は、今は亡き 大塚博堂という人の歌だ。
この曲との巡り会いは、もう30年程前になる。
当時の深夜放送で流れていて、なんだか しっとりとしたメロディーに
説得力のある声質で、一気に好きになってしまった。
翌日、貯金箱のお金をみんな引っ張り出してレコード屋にいき
大塚博堂のレコードを何枚か買った。
それから、数年 僕は 某コンテストに入賞して小さい事務所のお世話になり
少なからず、レコードを出してもらえる身分になった。
でも、当時のオリジナル曲と呼べるのは2曲くらいしかなくて
いつも、ライヴの時には大塚博堂氏の曲を織り交ぜて歌っていた。
どうも、僕の声質にもピッタリあてはまっていたようで 違和感なく伝わった様だ。
その年の春に、僕はあるラジオ局で本人と偶然にも会う事ができた。
その時に 一言印象に残っている言葉が・・・
「オレみたいな顔の男が歌手だなんて言って歌ってられるんだから、ニューミュージック界も
広くなったものだよねぇ。」と、微笑みながら語ってくれた事が今も心に残っている。
その時、僕は次回の大阪のコンサートに行く約束をしてチケットも購入した。
しかし、その5月に突然他界された。つい、2ヶ月前に会って話たばかりなのに・・・
まだ、若かった僕の心は悲しみの中に落ち込んでしまった。
と、同時にできるだけ長く あの人の歌を歌っていたいと思うようになった。
それから数十年、今では徐々にカラオケにもエントリーされてきて
死後、その歌のよさが再評価されているんだろうか・・・?なんて、思ったりしているんだが・・・。
今、彼の年齢をとっくに過ぎて今も音楽に携わって生きている僕は
やはり、背中に大塚博堂の歌を背負って
その歌詞と同じような恋愛体験をしてきた気もする。
大人と呼ばれる年にならなければわかり得なかった歌詞の内容が
今では、手にとるようにわかってくる。また、僕はギターの弦を張り替えた。
近々、自分の店で 大塚博堂を歌ってみようと思う。
できれば、お好きな人たちと集いながら・・・