08/05/16 21:24:51 ra/8uOE0
>>883
ただ闇雲にお腹を使おうとすれば声は上顎に当たるばかりで
口腔共鳴を強調するかたちになり結果として胸声主体の歌い方になります。
低い共鳴の主な要素となる胸声だけでは高い音域を歌うことはできませんから、
それでもどうにか音だけは出そうとすれば必然的に喉を締めた喉声となってしまいます。
そして喉を締めてしまうことにより声は鼻声になってしまいます。
声を前に出そうと気持ちが前ばかりに行ってしまうと
高い共鳴の主な要素となる頭声を出すことはむずかしくなります。
どちらかというとむしろ身体の後ろ側に意識をもって
背筋に沿うように頭頂に向かって声を出しながら
上顎に真っ直ぐではなく上顎の後ろを迂回するように声を前に響かせてください。
頭声を響かせるにはそれが響くための器を作って準備しなくてはなりませんが、
これはできた人にしか分からないような代物で言葉では説明できません。
楽な気持ちでハミングを行って頭頂などに響く感覚を覚えるのが一番だと思います。
頭部に掌を当てて振動を確認したり片耳を塞ぐなどするとより分かりやすいでしょう。