07/05/23 07:28:33 idYN8ktP
>>790
もちろん「空気を出したまま声を出す」のですが、
横隔膜を押しあげようとする力がそのまま声帯にかかる圧力になりますが、
この圧力により声帯が開き、空気がもれて、肺のなかの圧力が下がり、声帯が閉じて、
さらに横隔膜を押しあげようとする力で声帯にかかる圧力が高くなり、声帯がまた開く・・・
ということをくり返しているわけです。
それで、笛を吹くときに息が強すぎても弱すぎてもいい音は出ませんが、
声帯はそれよりもより柔軟に加わる圧力にしたがって“勝手に”振動してくれます。
ただ、この原音を増幅するような共鳴腔が前もって準備されている条件つきですが。
この理想的な共鳴腔のフォームを前もって準備していれば必要最小限の空気だけでいいのですが、
発声をトレーニングしているときには、この理想的なフォームを探そうと試行錯誤している段階ですから、
声帯の振動のためのぴったりの空気にならずに多くなったり少なくなったりします。
また、出てくる声を耳で聴きながら、横隔膜を押しあげるための力を調整するのですが、
この声を支えるための背筋を主とする筋肉は、高い音ほど大きな力が必要となりますが、
意識しながらうたうトレーニングをかなり積みかさねないと発達しませんから、
たいていは息の量が少なくなっているかと思います。
これを補おうと、多くのひとはより容易に喉を締めることによって声のなかの倍音を増やして、
高い音が出ているように感じられる喉声で発声してしまいます。
ですから、喉が開いているという大前提ですが、はじめは強めの息を意識して、
ある程度大きなボリュームで練習するのがいいと思います。