07/05/22 07:23:49 RBP0BDX3
自分自身の喉声の経験からも力をぬくことがとてもむずかしいことは分かりますが、
わたしの場合は、頭頂にのどがあるかのように意識してその響きに集中することで、
声をのどから分離することを試みてどうやらうまくいっているようですので、
あなたも頭頂にのどを感じるようなイメージでうたうことをおすすめします。
また、いまのあなたは上あごの上の空間がひじょうにせまく感じられますから、
ほんとうは広いはずの空間を発見するためにも、気持ちを楽にして
お腹からかるく高い声を出すようなハミングを時間があるごとにくり返してみてください。
のどが開いた声を感じる方法として、わたしがいいなと思った方法を
鴻上尚史『発声と身体のレッスン』(白水社)から以下に引用しますので試してみてください。
「ンー」と鼻で振動・共鳴した後、ゆっくり口を開けて、「アー」と始め、そのまま、ゆっくりゆっくり上を向きます。
最後には、ほぼ真上を見るぐらいまで顔を上げます。口の大きさは、指二本がタテに入る大きさです。
実際にやってみると分かりますが、ノドが締まっている人でも、ゆっくり声を出しながら上を向くと、
ある一点で、ふっとノドが開く瞬間があります。音(声)が、急に広がり、楽な感じがする一点です。
ただし、音に敏感でないと、この一点を聞き逃したり、分からなかったりします。
それでも、集中していれば、なにかは感じるはずです。一番に、やっている本人が、「ノドが通った」感じを持ちます。
そうしたら、後は簡単です。そのまま、声を出しながら「ノドが通った」感じのまま、
顔を水平にもどしてきます(上を向いて、あらためて声を出すのではなく、声を切らないまま、下ろしてくるのです)。
その時のノドの感覚を体ではっきりと覚えるのです。身体的には、口の奥がふっと楽になります。
そこが開く感覚です(医学的には、喉頭蓋が起き上がった状態と言えます)。