07/05/22 07:22:18 RBP0BDX3
>>755
あなたの場合はまずのどを開くことを覚える必要があると思います。
イタリアの声楽のレッスンで延々と発声練習だけを続けさせられて
はじめてのどが開いた声が出たときに「さあ、レッスンを始めましょう」と
ようやく具体的なレッスンが始まったという話をどこかで読んだことがありますが、
つまり、のどに力が入った状態では歌はまともに歌えないということです。
ここで、歌うときの発声をあらためてもう一度考えてみましょう。
まず、背筋などにより横隔膜を押しあげようとすることで声帯に圧力が加わります。
声帯はよく分からないとても複雑な仕組みにより、
この圧力とつながっている共鳴腔の形にふさわしいように“勝手に”働いて振動を調節してくれます。
すると、声帯でつくられる音自体は小さくとも、共鳴腔で共鳴して大きな音となり、
鼻や口の開いた出口から外に出ていきます。
ですから、下あごの開き、舌の形、口唇の形による口の形と、
軟口蓋の挙がり、鼻孔の開きによる鼻の形を決めてしまえば、
あとは背筋などをつかって声帯に圧力を加えるだけです。
声帯に加わる圧力が小さければ、倍音が多くなり、上あごの下を中心に共鳴して、
声帯に加わる圧力が大きければ、倍音が少なくなり、上あごの上を中心に共鳴するだけで、
のどが開いていて、口や鼻の形がその共鳴にふさわしいように準備されていれば、
とくに声を向ける方向などを意識しなくても“勝手に”声が向かっていきます。