07/11/07 23:00:42 4AdDiAfdO
――ハーゲンダッツ。 素晴らしいアイスの登場である…。
ここ数年、期待出来る新人が現れないまま無駄に年月だけが過ぎていくという状態が続いていたアイスクリーム界だったが、それはハーゲンダッツの登場により打ち消されたと言っても過言ではない。
それ程、ハーゲンダッツは素晴らしいのだ！
確かに手頃な価格でユーザーを魅了する王道的存在のガリガリ君やスーパーカップといった存在もあったが、それは全て大味なものに終わってしまっていた。
しかし、ハーゲンダッツは違う。 一口食べると同時に口の中でとろけ、上質なクリームが胃に流れ込んでいく…。
僕はその一口に既にノックアウトされていた。
頭の中をアドレナリンが駆け巡り、食べ終えた後も感動の余韻に浸っていた。
思えば昔のアイスクリーム界とは酷いもので、物凄くチープな作りの容器にそれまた質素なアイスを詰め込み安価な値を付けて売り捌くという非道の限りを尽していた。
そしてセンタンボンボンという風船型の味よりもルックスやパフォーマンスを重視した異端とも言えるものまで現れる始末。(これらのアイスは現在でも一部の駄菓子屋で入手可能)
そんな流れを引きずっていた中にハーゲンダッツの登場なのだ。 これを世のアイス好きが喜ばないはずはない。
ああ… まさに時代は正統派の存在を待ち望んでいた。 低迷していたアイス界に鋭いメスを入れるかの如く現れたハーゲンダッツ…。
これはもうひとつの事件である。
現在、僕の手元には新作『抹茶』のデモが届いている。
今までのものとは完全に別の方向にベクトルの向いた作品だが、ハーゲンダッツ意外の何者でもない強烈なインパクトをアピールしている。
これを試食する限りは今後、最も活動が期待されるアイスである。
ハーゲンダッツよ永遠なれ！
《84.2.15. 伊藤政則》